松竹梅が行く!!


第3区 WIJAYA-1
      

  みなさまにはいかがお過ごしで いらっしゃいますことでしょうか。すっかり年寄りの 仲間に入ってしまったワタクシ、松はここのところ目はかすむし、よくこけそうになるし、物覚えも低下し、なにより 遠出をしんどく思ってしまうようになってまいりました。ついこの前までは2〜3日の休みがあるだけでも、よし、 バリへひとっ飛びしてくるか! などと思ったりしたものでございますが、最近ではちっともそのように考えなくなりま した。近場、なにより近場、それが基本です。昔との比較を例に挙げながら説明いたしますと、たとえば1週間の 休み=以前は日本、今はバリ。3日間の休み=以前はバリ、今はバンドゥン、1日の休み、以前はバンドゥン、 今はアンチョールてなぐあいで、日々の生活にもその現象は確実に見られるわけでございまして、お昼ご飯などは もう、自分のオフィスから歩いていけるところにしか足は向かないという状態。四畳半に住む人間がこたつに入った まますべてをすましてしまうように、自分のテリトリーであるWijayaエリアから出ないままに一日を過ごしているので ございます。でも、それが幸いしましてWijaya I通り周辺には強くなりました。というわけで今回は、目隠しても 歩きまわれるという、Wijaya I、とくにサンタ市場周辺をご紹介してまいりましょう。


  まずは、年寄りの生活には欠かせないマッサージ場でございます。ワタクシ、松がここWijayaに 通い始めてすぐに老人の嗅覚で見つけましたのが、「Panti Pijat Tuna Netra」(726-0618)でございます。 視覚障害のインドネシア人の方々によるマッサージやさんでございまして、ジャカルタはまだビギナーなんですぅ〜 という日本人の方はちょっとひるんでしまうような、アジアの下町連れこみ旅館風空気が漂っておりますが、 メンソールの匂いたちこもる店内はマッサージやとしての説得力に満ちておりまして、常連さんも多く流行っておるよう でございます。二畳程度の狭い部屋はこざっぱりと片付けられ、壁はベニアで上部が空いておりますゆえ、「う〜、 きくぅぅ〜」とか、「いててて」とか、「あどぅー、えなっ」とか、隣の声ははっきりくっきり鮮やかに聞こえてまいります。 1階は扇風機部屋、2階はエアコン部屋で、マッサージ料金はそれぞれ使用部屋によって1時間Rp.20,000と Rp.25,000と異なります。油断して寝てしまいますと2時間続けられ、2時間分のチャージを取られますのでお気を つけ下さいませ。
なにやらあやしげな空気の店内を調べてまわる松。             狭いけどこざっぱりとした印象の室内。



  また、Panti Pijat Tuna Netraから歩いて2、3分のところには日本に留学して鍼とマッサージの技術を 学び、国家試験を受け免許も持っている、やはりこれも視覚障害のインドネシア人の方による「ICA(あいか)治療院」 (724-5126)がございます。日本語ぺらぺらの男性はきちんとした白衣をまとって日本人の好み通りの指圧をしてくだ さいます。料金は1時間Rp.45,000。さきほどのPanti Pijat Tuna Netraの約2倍ですが、これは日本での学習と免許 にかかる信用が数字に反映されていると言えましょう。ちなみに鍼は1時間Rp.60,000でございます。
スタッフ3人。受付の壁には認定証や許可証、合格証書などが並ぶ。 部屋は広くてシンプル、もちろん清潔。


  体をびしっと決めましたら、今度は腹ごしらえでございます。ワタクシが、まことにここに拠点を置いて いて運がよかったと思いますのは、このあたりにワタクシの主食である麺類の安くておいしい店が多いからでござい ます。
  まず、ワタクシが15年前に初めてバリでインドネシアワールドに足を踏み入れたときに、一目ぼれ、 いや一口ぼれをしてしまった庶民の日常食、Bakso(肉団子ヌードルスープ)。これのバージョンアップ版が ジャカルタには多く存在することが嬉しゅうございます。日本にいる日本人がいくらバリ、バリと騒いでも、所詮バリは インドネシアのいなかでございます。インターナショナルのレストランは山ほどあっても、インドネシア料理の バラエティは知れており、味の追求、商品開発などとは無縁の世界でございます。ですが、ジャカルタは一国の首都。 全国、または世界各国から人がやってきてここに住むのでございますから、食べ物は、まずいものは消えうまいもの は残り、それよりもっとうまいものが現れれば、昔のうまかったものは消えと、壮絶なサバイバルを繰り返しているの でございます。ですから、BaksoといいましてもジャカルタのBaksoは、いなかのBaksoとはわけが違います。
  で、ここでご紹介するのは、サンタ市場の正面にございますテント屋台でございます。名前はつけに つけたり「Bakso Mutiara(真珠の肉団子)」(屋台のため電話なし)。インドネシアに住んで10年。ワタクシも大好物の Baksoは過去いろいろ食しましたが、ここのは肉団子、スープともに満点、真珠の商号にうそ偽りはございません。 そして一人前Rp.5,000、やっぱりBaksoは庶民の味方でございます。
最近がぜん繁盛してきているようで路上にはみ出してきた客席。 と、働き者のお兄さん。と、これが「真珠の肉だんご」!!


  また、その屋台からJl.Cikajangに向かって50メートルぐらいのところに、「Bakmi Boy」(725-4227)という 繁盛店がございます。ここは、たいへん簡素な店構えですが、10セットほどの椅子テーブルは、昼どきなどネクタイ 姿のインドネシア人サラリーマンとスーツ姿のインドネシア人オフィスガールが行列を作るほど。このあたりにこの ような殿方奥方が働いているオフィスなどないはずなのに、どこから湧いて来られるのでありましょうと思いきや、 店の前の猫の額ほどの駐車スペースは車でいっぱい。ほほう、皆々様、スディルマンあたりから湧いて来てる訳で ござりまするか、むむ…。1人前Rp.10,000のインドネシア式ヌードルとスープ別サーブラーメンをワタクシはちょっと 甘い味付けのYaminでよくいただきます。
右から2軒目。外車もよく来ている。店内は冷房がなく、暑い乾季はちょっとつらい。 お茶はインドネシアでは珍しくタダ。


  次に、サンタ市場のちょうど裏っ側に当たるところに、一昨年店舗が全焼してただ今新築中、 仮店舗で頑張っている「Santa Cake&Bakery」(724-8064)という店がありまして、ここのMie Ayamは屋台で作って もらうRp.3,000のMie Ayamとはちょっとわけがちがう、育ちが違うと言いますか、とにかく味付けがお上品なので ありまする。やはり、Rp.5,000は出す価値ありでございましょう。でも名前はCake&Bakeryなので主体はパン屋さん でございます。ここの菓子パン調理パンはパンにうるさい日本人にも御納得いただけるものと信じております。 何よりパンの生地のしっとり感がうならせるのでございます。とくにワタクシが気に入っておりますのは、ココナッツ パンとピザパン(いずれもRp.2,500)でございます。
いつも愛想のいい中華系のお兄さんかお姉さんが接客してくれる。これは仮店舗。


  そうそう、パン屋といえば、さきほどの「Bakmi Boy」からすぐのところに、吹けば飛ぶような小さな パン屋さんがございます。でも「Santa Bakery」に比べたら100倍おしゃれな感じのする作りでございます…と いいますか、仮店舗の「Santa Bakery」が構わなさ過ぎるのですけれども…。こちらのパン屋さんの売りは、肉まん あんまんの類いのBakpaoなのだそうですが、ワタクシ的には三つ子パン(一袋Rp.2,000)がたいへん楽しゅうござい ます。これは、たとえばソーセージパンなら、ひとつの袋の中にミニサイズのソーセージパンが3つ入っているので ございます。3種類異なるパンを買って、松竹梅の仲良しさんで分け合って食べるのにもってこい! 中身は、 おかず系あり甘系ありで、その数15種類以上にも及びますが、ちなみにワタクシのお気に入りは、1位チーズ ビーフパン、2位ツナパン、3位ココナッツパンでございます。お店の名前は、「Aroma Bakery」。店の奥では ブティックをやっているようでございます。
「んーと、なににしようかな、たくさんあって迷っちゃう〜」      梅の一句 「手のひらにのせてかわいい三つ子パン」


  さて、パンでおなかが膨らんだところで、梅の大好きなお花やさんにみなさんをお誘いすることに いたしましょう。松も竹も梅もすでにあわせて130歳になり、花より団子が、そろそろ団子より花になりつつあります。 花で満たされるなんて、お祭壇に呼ばれているのかも…あら、ま、こんな縁起でもない、ワタクシったら… ほっほっほ。
  お花やさんでございますね、お花やさん。そのお花やさんの名前は「Mangkurajo」(722-1888)、妙に 覚えにくい屋号で、週に一度は通うという常連客であるはずの梅でさえいまだに、「名前、なんだったっけ〜??」 なんて言っております。ここは、市場の花売り場のように雑ではなく、ショッピングモールの○○フローリストのように はお高くなく、我々平民風情にはぴったりの花やさんでございます。しかも正札、値切る面倒もございません。 お買い得は写真にもある一束Rp.12,500コーナー。いかにも仏花といった菊系が多うございますが、おしゃれな マーガレット系、ガーベラ系もたくさんございます。そのほか、バラあり、カーネーションあり、蘭あり、斬新な オブジェ風の枝からおしゃれな花器まで売っていて、レストランなどからも大量注文を受けてるようでございます。
 店内は冷房が効いて冷え冷え…花やの基本ですね。               これが一束Rp.12,500。


  そして、その隣にございますのが知る人ぞ知る、「ミートショップ・INDOGUNA」(722-2050)。生産地 直売ということで、スーパーなんかで買うより、ずっと活きがよく新鮮でリーズナブル。大量買いにはもってこいの お店と見ました。有名なステーキレストランでここからお肉を仕入れているそうでございます。レジ周りなどには、 世界のソースや香辛料なども多数置かれており、そして入口入ってすぐのところのボードに値段が明確に 知らされており、ワタクシはふとそこにヨーロッパやアメリカあたりの肉やさんの気配を感じたのでございました。 この国では、品質および値段が明確ということだけでも評価に値いたします。
「おじさ〜ん、豚挽き肉300gちょーだーい」 「あいよっ!」       このレジの雰囲気、なぜか安心できます。          


  本日ご紹介いたしました店は、すべて果物市場で有名なサンタ市場(Pasar Santa)から、 徒歩5分圏内の所ばかりでございます。タクシーや自家用車でいらっしゃる方は、とにかく運転手さんに Pasar Santaに行ってくりゃれ、とおっしゃってくださいまし。ローカルな雰囲気の場所であるにもかかわらず、 クバヨランバルの高級住宅街に位置していることが要因してか、モダンな店もちらほらあったりいたしまして、 短い時間でインドネシアワールドを楽しめることはお約束いたします。
サンタ果物市場


  130歳トリオ、本日もそろそろくたびれてまいりました。マッサージやにかけ込む時間でございます。 さて次回は、ここへ行かずしてジャカルタの買い物談義には参加できないという、地獄のショッピングスタジアム 「マンガドゥア」のご案内でございます! さぁー、みなさん、マッサージを受けて万全の体制でお待ちくださいませよ〜!!
2003年4月




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提供: インドネシア語&日本語 ジャカルタコミュニケーションクラブ