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昨日は思い出すだに悲惨な一日だった。
もちろん忙しくてである。
どのくらい忙しかったかというと、
まず、トイレに朝8時に行った後、ぜんぜんトイレへ行くどころではなく、
午後2時、6時間ぶりに入ったとき、あー、トイレ久しぶり〜と思った。
それと、疲れたときにさす目薬を、さす暇もなく、またさすことさえ忘れ、
あ! 今日はまだ目薬をさしてなかった!! と気付いてやっと夜7時にさした…などなど。
だが、昨日の私のパニックぶりがうかがえるなによりのエピソードは次の二つ。
昨日の混乱ぶり、これを語らずして何を語ろう。
午前中の戦場のようなパーティー招待状仕分け作業の中で、突然めがねを捜し始めた私。
だいたいめがねをかけている人間は、目が悪いからめがねをかけているわけで、
その人間からめがねを取ってしまうと、「ものを捜す」作業はかなりの苦行。
しかも見えにくい目で捜すのがめがねときちゃあ、そりゃあ情けない状況である。
案の定、捜しても捜してもない。
で、そばにいたスタッフに、
「ちょっとめがね捜してくれるー! 目が悪いから捜すのが難しいのよ」
と情けない声で頼んだ。
「この辺もあの辺も捜したんだけどね、ないのよー」と騒いでいる私の横で、
そのスタッフは呆然と立ちすくんでいる。
強い視線を感じて彼女を見ると、むこうも困惑した眼差しでこちらを見ている。
その彼女の顔が、妙にはっきりくっきり見えた。
「あ!」と小さく叫んだときには、彼女の顔は苦笑いに変わっていた。
そう、私はめがねをかけたままめがねを捜していたのである。
めがねをおでこの上にのっけたまま捜す老人の話よく聞くが、
本日の私の場合は、めがねをかけたまま、である。
しかも私はまだ老人ではない!
そして、最後にダメ押し。
8時だ、もう今日は帰るぞー!残業はせんぞー!! と立ち上がった瞬間、
机に山積みになったファイルの一番上にある出勤表が目に入った。
「ひぇぇぇぇぇーーーーー!!!!」
27日火曜日はお給料日。
ということは、この日は給料計算の日なのだった。
それを私はすっかり忘れていたのだ。
電源を切ってしまったパソコンをもう一度立ち上げて、
再び仕事に戻った私の耳に、スタッフの「おつかれさまでした〜〜〜」の声が悲しく響いた。
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